インドの大学院で学ぶ機会があり、そこで感じたインドの英語教育について持論を述べることにします。インドはイギリスの旧植民地という歴史的な理由から、高等教育は英語で実施しています。そのため、留学するまではインド人なら誰もが英語をネイティブ並みに話すことができると考えていました。しかし、実情は少し異なっていたのです。大学院は地方出身者が多く、そのために英語のレベルにもばらつきがあることを知りました。特に、田舎出身となると英語のレベルはかなり落ちてしまいます。もちろん、クラスのトップたちの英語のレベルは高いものですが、学力によって英語に差があることを知り、驚かされたのです。それもそのはず、インドの教育機関にはヒンディー語で学ぶところと、英語で学ぶところがあり、双方の英語力には大きな差があることは歴然としています。その結果として、高等教育を受ける場合、ヒンディー語クラスが少なからずハンディキャップとなってしまうのです。